不動産投資公開日:

管理会社は何を見て選ぶ?収益物件の管理委託料と業務範囲の確かめ方

執筆:SUMIMOTO 株式会社編集方針

海外から日本の収益物件を持つ場合、入居者募集・家賃の集金・退去対応は、ほぼ管理会社に任せることになります。そのため、管理会社選びは物件選びと同じくらい手取りを左右します。

この記事では、管理委託料の目安と業務範囲の違いを数字で比べ、賃貸住宅管理業法の確認点と、契約前に聞いておきたい質問を整理します。

管理委託料は家賃の何%が目安?

管理委託料は、一般に月額家賃の数%で設定されることが多く、実務上は3〜5%前後を目安に提示されるケースがよく見られます。ただし、地域・戸数・建物の規模によって幅があり、一律の相場はありません。

注意したいのは、料率が低くても、入居者募集の手数料、更新事務の手数料、修繕手配の手数料が別に請求されることがある点です。見積もりでは、毎月の委託料だけでなく、年間でかかる総額で比べます。

試算例の前提(説明用の仮定)

月額家賃
10万円

1戸の区分マンションを想定

年間の委託料(5%の場合)
6万円

10万円×12ヶ月×5%

3%との年間差額
2.4万円

料率差2%×年間家賃120万円

業務範囲の違いはどこで分かれる?

同じ「管理」という名前でも、会社によって引き受ける範囲は大きく違います。委託料が安い会社は、集金だけを代行し、入居者対応や修繕の手配は別料金、という構成であることがあります。

管理形態ごとの業務範囲の目安(一般的な例)

業務集金代行型管理委託型サブリース型
入居者募集原則オーナー会社が対応会社が対応
家賃の集金・送金会社が対応会社が対応会社が一括して支払う
入居者からの連絡対応原則オーナー会社が対応会社が対応
修繕の手配原則オーナー会社が手配(費用はオーナー負担が一般的)契約の定めによる
空室時の家賃入らない入らない契約条件により異なる

海外在住のオーナーは、現地に行って対応することが難しいため、入居者からの連絡対応と修繕の手配が含まれる管理委託型が、実務上は選ばれやすい傾向があります。なお、表は一般的な例で、実際の範囲は管理受託契約書で必ず確認してください。

賃貸住宅管理業法では何を確認する?

賃貸住宅管理業法は、管理業者に登録や重要事項の説明などを求める法律です。条文の中身は改正されることがあるため、契約前に最新の内容を確認してください。以下は、確認の入口として押さえたい項目です。

契約前に見ておきたい法令の入口

賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律 第 3 条
管理戸数が一定数以上の管理業者には、国土交通大臣の登録が求められるとされています。
同法 第 13 条
管理受託契約を結ぶ前に、重要事項を説明することが求められるとされています。
同法 第 14 条
管理受託契約を結んだときは、内容を記した書面を交付することが求められるとされています。
同法 第 28 条・第 29 条
サブリース(特定賃貸借契約)では、誇大な広告や不当な勧誘が禁止されているとされています。

e-Gov 法令検索

契約前に何を聞けばよい?

管理会社の良し悪しは、パンフレットよりも、具体的な数字と運用の質問への答え方に出ます。面談では、次のような漏れが起きやすい点を確認します。

よくある漏れと対策

  • ✕委託料の料率だけを比べ、募集手数料や更新手数料が別だと気づかなかった。

    →年間にかかる費用の総額を、同じ前提で見積もってもらい比べる。

  • ✕修繕を会社に任せたところ、見積もりの内訳が不明で、割高な工事になった。

    →一定金額以上の工事は、事前の承認と相見積もりを契約書に入れる。

  • ✕家賃の送金が遅れても、理由の説明がなかった。

    →送金日と、滞納発生時の報告の流れを事前に書面で確認する。

  • ✕解約条件を確認せず、管理会社を変えたいときに違約金がかかった。

    →契約期間・解約予告・違約金の有無を、署名前に確認する。

管理会社選びのチェックリスト

  • 管理業者の登録を受けているか確認した
  • 管理受託契約の重要事項説明を受けた
  • 委託料以外の手数料を含めた年間総額を見積もってもらった
  • 修繕の事前承認の金額基準を決めた
  • 家賃の送金日と月次報告の形式を確認した
  • 解約予告期間と違約金の有無を確認した
  • 多言語で連絡できる体制かを確認した

よくある質問

Q. 管理会社を途中で変えられる?
A. 契約書の解約条項に従って変更できるのが一般的です。解約予告期間や違約金があるため、署名前に確認しておくと安心です。
Q. 自分で管理すれば委託料は不要?
A. 委託料は節約できますが、入居者対応や修繕の手配を自分で行う必要があります。海外在住の場合は、実務上は負担が大きくなりやすい点に注意してください。
Q. サブリースと管理委託はどちらが得?
A. 一概には言えません。サブリースは収入が安定しやすい一方、賃料の見直しや解約の条件が付くことがあります。契約条件を比べて判断します。

SUMIMOTO Hub のアプリでは、24時間対応の AI アドバイザーが管理受託契約書の用語や費用項目を多言語で解説し、AI 査定で収益の目安づかみもお手伝いします。最終的な契約判断は、宅地建物取引士や弁護士などの有資格の専門家にもご確認ください。

日本の収益物件の管理について相談したい方へ

管理会社選びの比較ポイントをまとめた資料をお送りします。

資料を請求する

無料・1 分で完了

参考資料・出典

本記事は公開時点の一般的な情報で、法務・税務・投資に関する個別の助言ではありません。記事の作成には生成 AI を活用しています。編集方針

関連記事

← コラム一覧へ